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ダークタワー(S.キングの世界)

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 マシュー・マコノヒー、すばらしかった。
 実はキング作品の中でめずらしく「読んでいない」のがこのシリーズなのです。なので、少々身構えながら見に行ったのですが、なかなかどうしてキング世界の集大成。すみずみまでスティーブン・キングで構成された映画でした。少年の家庭関係、友人、才能、恐怖対象としての奇人、動物、魔性、そしてシャイニング。
 ペニーワイズの名も遊園地に残っています。ガンスリンガーアーサー王の子孫で、その銃はエクスカリバーからつくったもの。もう、全部入り。
 そしてなによりもマシュー・マコノヒーの怪演が実に魅力的で、敵だし邪悪なのに嫌じゃない。良い悪役。

 世界観は、どことなくファーマーの階層宇宙、あるいはゼラズニイの真世界シリーズを思い出させます。娯楽作品としてのつくりもなかなかのものだとおもったら、製作にロン・ハワードがかんでるじゃないですか。やはり。

 さて、ローランドが仲間をつくっていく過程のうち、今回は一人だけ、でした。今後の展開として、映画の続きがつくられるのかどうか。また、原作も一応完結しているとはいえ、キング自身がライフワークとして扱っている以上、そして、作品世界自体がキングワールドに繋がっている以上、今後もなにがしかの展開がありそうだし、いろいろ考えてみたくなります。