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ボス・ベイビー(メモはたいせつだ)

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 とても良質なジュブナイル。とはいえ、悪ノリとパロディ満載なのですが。想像の世界に生きているような子供が、赤ん坊によって親の関心をもっていかれいしまうことへの危機感。が、さらに「会社勤めの赤ちゃん」のからみでどたばたになっていきます。このあたりの構成はとてもうまい。原作の絵本を冒頭の語りで消化し、あとはそこからふくらませた物語。敵の誕生背景が乳糖不耐症だったり、対赤ん坊最終兵器が「成長しない子犬」だったり、ボス・ベイビーの部下たちがリアルにいろいろと抱えている赤ん坊たちだったり、と、素直に笑えない小ネタを無造作に大量投入しつつ、最後は泣けるいいはなしに持ち込む、というのは常道というか上手です。
 まあ、「子供向け」ではありません。「子供時代をまだかろうじて覚えている大人」向け。
 トビーマグワイヤに宮野が声をあてているよ、といわれても「ふーん」だったのですが、ベガス便に大量に登場する偽プレスリーも全員宮野だよ、とかいわれると吹き替えもみたくなってしまうではないですか。博士たちを一人で演じたような感じかな?

 おまけ映画は可もなく不可もなし。なくてもよかったと思うし、そもそも劇場入り口の扉の張り紙で入場時に併映を告知されるとかどうなの?と。あれでみる前の心構えが崩れたし、やっばりどちらかというとないほうがよかった、かな。

 ボス・ベイビーは続編が確定しているみたいだけれど、ラストにでてきたあの子の物語でしょうか。今度はタクシーでくるわけではなかったのですね。