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チャーチル"Darkest Hour" (チャーチル好きのための一本)

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 待ちに待ったチャーチルです。あの、食えない爺さんの物語。ゲイリーオールドマンが実にチャーチルで凄まじい存在感。短い期間に限定した物語となってはいるけれど、可能な限り「チャーチル的な」エピソードは盛り込んで行こう、という意気込みも見えてきます。ちょっと物足りないのは、・説明がない、つまり、これは「みんな、もちろんチャーチル知ってるよね?」という作品なので、必要最低限の説明しかない、ということ。知らない人にとってはつたわらない部分が多いかも。・上品すぎる、映画にする際にチャーチルの毒々しさ、アクの強さが薄まりました。もっと皮肉屋で嫌味で、したたかな爺さんなのに、みたいな物足りなさは確かにあります。
 それでも、拾えるものはことごとく拾った、という印象もある。そのあたりは上手です。チャーチル好きとしては、満足の一本。

 そして、ダンケルクです。ノーランのダンケルクを見たときに感じた物足りなさがここには全てつまっていました。そう、これを見たかったんですよ。そして、フランクリン大統領の実に「アメリカン」な感じも良い出来で、こりゃあ、真珠湾攻撃チャーチルは喜んだだろうなあ、という流れが端的に伝わってくる。よくぞつくってくれました。