Anything Goes (again) ...

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レッド・スパロー(「良い家族を持った」)

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 ジェニファー・ローレンスって、ハンガーゲームを全く見ていない身としては「パッセンジャー」の人、という感じ。硬派なおしゃれサスペンスでした。よくつくったなあ、これ。
 予告編からだと最近何作かつくられた「女スパイ活劇」かと思ってしまうかもしれませんが、もっと活動そのものは地味です。そして、網の目のように伏線が張り巡らされ、最後の最後で綺麗に回収していく、という美学。
 ロシア対アメリカの関係の中での諜報戦を描いたものとしては、出色の仕上がりではないかしら。全体的に暗くて思い空気の中で物語はすすんでいくけれど、ラストはお見事。特に、プーチン似の叔父さんが一本筋の通った悪役で、最後もいさぎよかったのもおしゃれ度を増しています。
 個人的にはジェレミー・アイアンズが渋くて魅力的、というのも高評価。

 ただ、最後まで気になったのが「どうしてみんな英語なの?」というところです。そういう世界なのかと思ったけど、部分的にロシア語も遣うし、ちょっとよくわからない。