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低温調理器によるカラーネガフィルム現像(お安いウォーターバス)

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 朝のニュース系番組で「低温調理器」という、どうみてもヤバそうな代物が紹介されていました。食材を密閉して、44℃とか60℃とかで一定時間処理する料理ツール?どうみても、相当の用意をしない限り食中毒一直線です恐ろしい。で、「メイソンジャーみたいなものってどうして流行るのかねえ。理科教育の敗北だねえ」とかぼんやり眺めていたのですが、ふと気がついてしましいました。これ、ためた水を一定時間、100℃未満の希望の温度でヒーティング&循環維持させるデバイスじゃん。ウォーターバスじゃん。「料理」にさえ使わなければ、すごい便利なんじゃないの?
 アマゾンで見てみると安いメーカーだと8000円台からあります。高いのって、スマホから温度管理できるとかだからどうでもいいし、この値段でウォーターバスが買えると考えると…

 で、安いのを一つ注文しました。

 バットの水を45℃に保温できる。しかも、強めのサーキュレーターも内蔵。つまり、いままで熱帯魚用のヒーター、サーモスタット、タミヤ水中モーターでおこなっていた水温維持がこれ一つで済んでしまいます。当然、目的はカラーネガの現像。いままで、ローライのC-41RTUを使っていていまひとつ安定しなかったのもこの温度でした。熱帯魚のヒーターだとちょっと弱いのです。それが見事にばっちり。

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 ムラもなくきれいに現像できました。買ってよかった。一つだけ残念なのは、低温側が25℃スタートである、ということです。これが20℃スタートだったら、冬場のモノクロ現像時の温度管理にもつかえたのに残念。熱帯魚用ヒーターもまだ出番がありそうです。
 傑作なのは、料理レシピとかもついてくるし、感電の注意とかはしつこく書かれているのに、マニュアル類のどこにも「食中毒」に対する注意喚起がないこと。絶対かもされるやつですよ、これ。

 あと、60℃ちょいで一定時間維持できる、ということは、動物の骨格標本作りにも大活躍しそうです。ただ、保温鍋とちがって蓋ができないので匂いだけは(腐ってなければお美味しそうな匂いではあるけれど)どうにもならない、というあたりがネックかしら。

 なんにせよ、これは良い買い物をしました。C-41-RTUは組成が変わったせいで入手できなくなったけれど、代替の現像液も入手済みなので、またしばらくカラーネガであそべそうです。

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