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リバーサルの現像(もう一つの過去からの懸案)

 C41系のカラーネガ現像は、「低温調理器」という現代の新兵器で実行できました。後一つ、40年来の懸案はずばり「カラーリバーサルの現像」です。もっと早い時期に手をつけていれば市販の薬剤もいろいろあったのに、と悔やまれますがそれは今更言っても仕方のないこと。と、いうわけでいろいろ調べてみたりして。
 一つは、「河野式簡易リバーサル現像 Ⅱ http://kohno-family.jp/Film/joyful.cgi」というところの情報。ここでのスタイルは「反転露光なし」とか「第一現像にはパピトールを使用」「発色現像はオリエンタルのBAN-1R」とか、いろいろと興味深いことが書いてあります。(どちらも購入最低単位の量が多いのが悩みどころ)

 もう一つの情報源が、梅谷健彦氏の「低価格なカラーリバーサルフィルムの自家現像方法」(神戸大学医学部紀要 1994,55(1),23-27)で、こちらはE-6の代用処方をベースとしてCD-3等を用いずに実現しています。発表当時の表現で「1本当たり約200円」というのが゜「低価格」の理由とのことで、第一現像液、発色現像液、清浄液、漂白液、定着液、安定液の全ての処方が掲載されています。

 と、いうことで、まず最初に梅谷式で現像してみる、うまく行った後は河野式を参考に一部改変していく、というのが良さそうかな、と。具体的には、第一現像液をモノクロ印画紙用+ロダンカリに、定着液を市販のスーパーフジフィックスに、とか、反転露光が必要かどうか、とか。

 論文通りに進めます。途中の水洗、反転露光の便も考えて、今回はキングの片溝式リールで。ステンレスタンクに比べると液量が必要なのが難点ですが、フイルムを巻いたり戻したりの扱いは楽。

 考えてみたら、片溝式って使うの初めてでした。「タンク現像の実際」の記載にならって、ダークバックの中でタンクの蓋を逆さに置き、その上でリールを廻して巻き込み。確かに使いやすいな、これ。

 で、取りあえずできたのはこんな感じ。まだまだ色のバランスもコントラストも満足な出来じゃないけれど、とりあえずは「できました」です。

 次はどうするかな。

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