Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

Rollei Digibase C-41 RTU(お手軽カラーネガ現像)

イメージ 1


 カラーの現像は、それこそ中学の時にキクチのダークレス用現像液をつかってやったことがあるだけでした。小さな容器に入った溶液を使って、ダークレスのタンクでひたすらフィルムをぐるぐる回して、粒子の粗いネガをつくった思い出。さて、今回Minoxや16mmで遊んでいると「これでカラーも撮りたい」と思い始めるわけで、Minoxはともかく16mmについてはラボに出すこともできず、せっかくなら自分でできないものか、と。調べているとまずナニワカラーはすでに撤退済み(またか…)、ラボ用の補充セットやカラープリント用のセットを流用している人はいる、という感じで、その「補充セット」というのもいまひとつよくわからない。(「補充液」なのにそのまま現像液として使えるのか?みたいな)
 で、最近お世話になっているかわうそ商店さんとか、Silversoltさんのwebをみていて発見したのがこれでした。
 え?ローライって最近こんなのも出しているの?というのが最初の感想。現行のデジベースはRTUの名前の通り「調整済みの現像液、漂白液、定着液」それぞれ500mlずつのセットとなっていて、35mmフィルムを14本処理できる、溶液の保存も1年、というなかなか魅力的な内容です。かわうそ商店さんから購入したら説明書の日本語訳もついてきました。これをみると温度も結構幅広い範囲で対応しているようなので「一定にする」ことさえできればよさそう。

 温度管理さえきっちりできれば、あとはモノクロの現像の延長、というイメージです。違うのは溶液が一種類多いこと、前浴が必要なこと、溶液交換の度にタンクを洗うこと、くらいで、要するに手数が多い感じ。温度調整をした水、保温してある状態の各溶液、廃液用の容器、あたりをうまく配置して作業をするのがよさそうです。とりあえず、熱帯魚用ヒーターとサーモスタットをほうりこんだ洗い桶に水をはり、撹拌用にタミヤの水中モーターをまわし、500のビーカーに水をいれて温度を確認。サーモの設定温度を+2-3度にしておけばよいことがわかったら、今度はそこに処理溶液をいれ、フィルムをまきこんだタンクを前浴処理をし、と。 前浴→現像→水洗→漂白→水洗→定着→水洗、という手続きなので、前もってちゃんと頭に入れておかないとどたばたしそうです。処理中の保温はステンレスタンクをそのまま温度調整をしている水中に置いてみました。ただこれだと完全に水没しているわけではないので若干の温度低下がありそう。

イメージ 2
  
イメージ 3
  
イメージ 4

 
 とりあえず「現像はできた」程度の結果に。順に、Minox、16mm、35mmですが色調ももう少し調整できそうだし粒子も粗いし、現像ムラもあるしで、まだまだ練習が必要な感じ。
このあたりはもう少し温度調節を厳密にしたりとか撹拌の程度とかなのか。あと、ネガに汚れがつきやすい印象です。膜面も弱いのかも。まあ、とりあえず気軽に手をだせる範囲でC41処理ができる、ということはわかりました。

 ところで、このデジベースを「フジのダークレスタンク」で使って毎回8ml使い捨て、とすると実は60本以上現像できることになるんですが… さがせば誰かやってそうではあるなあ。