Norwood DirectorのModelCというものを入手しました。NorwoodのDirectorは、1948年のModelBからこの形になっています。したがって、スタデラの源流たるべき開祖はModelBなのですが、その2年後、1950年のマイナーチェンジ版がこのModelC。まだ、セコニックと提携する前なのでMade In USAです。この後、ModelD、M2、と続いてSekonic ModelSに至るようです。
スタデラの外観その他はこの時点で完成していることがわかります。現行の398Aと比べても、センサーの材質、ストップボタンの扱いくらいしか変化はありません。文字盤については何度もマイナーチェンジがなされていくのですが、ライトフート値で読み取る、という大原則がそのままなので、表示範囲の拡大やデザイン的な見やすさなどの変化です。後のモデルに比べるとかえってこのModelCの文字盤の方がシンプで見やすい、ということもありそうです。
70年以上昔の露出計ですが、しっかりと針は動くし実用できます。面白いのは、「穴の空いていないスリット」が刺さっていたことで、もしかするとこれでセンサーの劣化を防いでいたのかもしれません。それ以外は、全くもってスタデラです。