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Sekonic Studio S(初代スタデラ)

 

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 池袋のカメラのキタムラにて「スタデラが1,000円」というので購入したもの。とはいえ,中央には針を止めるボタンがないし、Brockwayとか書いてあるし、よくみるとどこにもDeluxって書いてないし、なんだろう?となりました。針はちゃんと動くし、測定値も実用上問題なさそうだし、革ケース、光球、平板、スリット類も揃っているし、で、お買い得なのは確か。

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 要するに、これはセコニックのスタジオデラックスの初代、だったのです。アメリカのNORWOOD DIrecterのBrockwayと提携してだしたモデル。その後セコニックのスタジオデラックスとして発展していったモデルです。文字盤が銀色、かつ、Brockwayの記名入り、ということは1957年発売のこのモデルとしても初期のもの、ということになりそう。このシリーズはWaltzのSuperDirectorというのもあったらしい(こちらは行き止まり)、ということも知りました。こっちも見たことないぞ。

#同じStudioSでも、文字盤黒、Sekonic表記のものもあるみたいです。全バリエーションを並べた資料とかないかしら。

 さて、使い方は驚くほどスタデラです(あたりまえ)。セレンがちゃんと仕事するのもそうだけれど、なによりもすごいのは、セコニックのサイトにはこれのマニュアルがPDF化されて置いてあること、またその内容が濃いのです。露出の教科書といってもいいレベルで一読の価値あり。


 普段は、たぶん、反射光式で雑に使うことが多いのですがこれもまた楽しいものです。

 Sがのちのスタデラと違うのは中央の針止めボタンの有無以外では「鉄にそんなに張り付かない」ところで、メーターのマグネットがさほど強くはないのかも。それでも、それなりの磁力はあるので、磁気カード等への影響には要注意、であります。

 

追記:Douglass A.Kerr氏の文献によると、Studio SにはL-28とL-28Aの二種のヴァリアントあり、とのこと。うーむ。