Anything Goes (again) ...

Yahooブログから移りました

チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密(アメリカ式挨拶の仕方)

イメージ 1

 ジョニーデップの新キャラクター。とはいえ、いつものようにジョニー本人よりも周囲のキャラが目立つタイプの作劇です。
特にポール・ベタニーユアン・マクレガー(笑)
 物語はお互いにベタ惚れしているおしどり夫婦が当面の財政難をなんとかするためにドタバタする話。旦那には不死身の(笑)ポール・ベタニーが、奥さんには学生の頃から奥さんにベタ惚れのユアン・マクレガーが(結果的に)サポートについているあたり、相似形で物語が展開するわけです。背景とか人間関係とかの説明が最低限なのと、場面転換ごとに説明がはいること、ジョークがなかなか下品なこと、などから、「オジョーヒン」で「ユーガ」な映画鑑賞をしたい人はおよびじゃありません。ジョニー・デップだから、ということでなにも中身調べないで鑑賞して文句言う人が大量にでるんじゃないかねこれ。

 ブラックユーモアがメインですよ、と。

 あと、ジョニー・デップがへべれけになってやらかしたフィルムアワード授賞式ネタを本人にぶつける、とか、アメリカ風のごあいさつ、とかその手のベタなネタを楽しめないと辛いと思う。
 もうひとつは、「口ひげ」文化。ピョートル大帝でなくても、この「ひげ」に野蛮さと汚らしさを感じて吐き気をもよおす(?)わけだけれど、それを「夫婦間の痴話喧嘩ネタ」から「作品全体のオチ」にまで活用しきったところに本作のポイントがあるようなないような。

 とりあえず、続編への希望は、モルデカイ本人の見せ場を少しふやしてほしい、ジョックとモルデカイの過去の因縁、あたりがあるとうれしいかなあ。

 原作者が亡くなっているのが残念です。