キング・アーサー（いやこれゲームでしょ（笑））

　もろにガイ・リッチー。いや、邦題の「聖剣伝説」はつけたままでよかったでしょこれ。逆に「スラムのガキから王になれ」という惹句をこそやめるべきだった。こっちのほうがよっぽど関係ないし。「聖剣伝説」に文句言ってた人って、映画を見ていないか、ゲームをやっていないか、あるいはその両方かの人でしょうね。「わかってやっている」ゲーム感。そしてこの監督らしい刻みによるハイテンポな展開。見終わって、「え？2時間超えてたの？え？」てなります。
　いやもうとにかくやりたい放題で楽しいこと楽しいこと。ホームズのあたりで完成されたカットバックはナポレオンソロからこちらにまできっちりと引き継がれているし、そのおかげで上映時間があっという間にすぎていきます。しかもやりたい放題（笑）。
　これを楽しめなかった人というのは、たぶん「そもそもガイ・リッチー作品になじめない」「アーサー王伝説を知らない（翻案されたアニメとかゲームの知識しかない）」あたりなのかな。これも一種の教養を試される、というやつかもしれません。面白いのにもったいないなあ。
ガイ・リッチー版アーサー王伝説としてこのままシリーズ化してほしいものです。まだキャラクター揃っていないのだし。