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Canon IID (慣れないバルナック型)

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 義理の祖父の遺品にあったものを譲ってもらったもの。写真機カテゴリの大元です。初任給で購入した60-70年前のもの、とのことだけれど、とてもきれいに保存されていて実に状態がよい。速写ケースはさすがにへばっていたけれど本体は外見上傷ひとつないぴかぴか。せっかくなのでフィルムを通してみよう、と手持ちの古いPresto400を入れてみるのだけれど、バルナック型に装填すること自体ほとんどやったことがないので最初は結構苦労しました。そういえばケース内に端を折った名刺が入っていたのだけど、あれはたぶん装填につかっていたのだろうなあ。いっしょに、当時のフィルムマガジンとか、暗室装填用のミニコピーとか(これはさすがにだめだろうな)、露出計とブースターとかついてきていました。レンズは沈胴の5cm。
 さわっているとなんかのスイッチが入ってしまってフィルムカメラ趣味が復活してしまいました。とりあえず、露出計としてVC-meter2をアルプス堂で発見。昔手に入れていたロシア製のJupiter12 3.5cmとファインダーを使うために、ダブルシューアダプタをヤフオクで入手。手持ちのPresto自体、20年くらい前のなのだけれど、現像して見たら特に問題なさそうだったり。ただ、ネガの途中にシャッター幕の走行不良のような場所が散見されるので、こちらも10年ぶりくらいに目黒の新田カメラサービスさんに電話して修理をお願いし、シャッター幕の交換をしてもらいました。

 いやあ、浦島太郎しています。LPLのタンク、蓋はプラスチックになっているのか、とかキングのベルトはもうないのか、とか、地元のヨドバシはそもそも現像液とかおかなくなってるし、とか、調合用の単薬買おうにも随分消滅しちゃっていて、メトールとハイドロキノンはともかくフェニドンがどこにもない、とか(フェニドンは試薬屋からとりよせました)。耐震工事を口実に縮小された際に研究室の暗室も壊しちゃったので、引き伸ばしはさすがにちょっとつらいわけで、ネガをつくったらスキャナかデジカメ取り込みですかね。
 

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