Minox EC （一番小さく、一番軽い）

　 一番小さいミノックス。プラスチック製でなんとなくちゃちな感じがするけれど、なかなかどうしてあなどれない機械です。露出はF5.6に絞った絞り優先AEでシャッターは1/500まで。ピントは固定、というあたりが廉価版チック。電池は例によってPX27アダプターで使うのが今日的。ECは、フィルムカウンターをダイヤル式でまわせるようになった（つまり、初期位置までシャッターの空打ちをしなくてもよくなった）、という点でも革新的なMinoxです。とはいえ、その昔はそのおもちゃっぽい外見からあんまり魅力を感じていなかったのです…こんなに便利なのに。
　最近、これもまたオークションで格安で手に入るようになりました。「ちゃんと撮れる小さいカメラ」としてはたぶんこのECが正解。金属質の持つヨロコビ系「満足感」は希薄になりますが。
　このEC、やたらと小さいのですが、本体を引き出しやすいようにボディの両端にゆるやかなカーブがついていたり、となかなか凝った設計になっています。ECのあとECXというマイナーチェンジ版もでていますし、Bにならんで結構な台数が流通したのかな、と。
　もしかすると日常的に常用するMinoxとしてもECあたりがベスト、かもしれません。ストラッブつけて首からさげてもあまり負担にならなさそうな軽さですし。