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Minolta16 MG (ていねいにつくられた機械)

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 1966年発売のモデル。ミノルタの16mmとしては後期のもので、このあと、MG-S、QTの二機種でシリーズが終わります。内容的にはここから発展系のMG-Sと簡易版のQTに分岐した感じ。この機MGはセレン式の露出計を内蔵していて、本体上面のメーターで追伸式の露出合わせが可能です。フィルム室の蓋が「取り外し式」で、ロックをはずすと銀色の板が一枚はずれるタイプ。ぴったりと蓋がすきまなくはまるのは気持ちいいけれど、やっぱりこれは不便です。蝶番をつけたくない理由があったのでしょうか。このスタイルのためかわかりませんが、フィルム室が狭いです。カートリッジサイズぎりぎり、という感じ(なので、Kievのカートリッジに手を加えて使う場合は注意が必要です)。あと、シャッターの音が大きいです。金属質の「カチャッ」という音がする。MG-S以降の機種ではこんな音はしません。フィルムのコマ数計は自動で復元するタイプ。撮影枚数は円周状のゲージがだんだん赤くなっていく、というこれまた凝ったもので、とても見やすいです。

 レンズ前の蓋を閉めておけばレリーズロックがかかる、とか、その場所に近接撮影用のレンズが装備されている、という形式はこのあとのモデルにも踏襲されていくものですね。露出合わせ用のダイヤルの回転方向が感覚的に逆な気がして、毎回回してから「あれ?」となるのですが、慣れるしかないんだろうなあ。

 手元の機械はセレンも生きているしちゃんと使えています。完成度も高くてなかなか凝ったモデル。使いやすいです。

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