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Minolta16 MG-S(常用には一番使い勝手がよい)

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 1970年発売。MGの露出計をセレンからCDSにかえ(EE2から見れば「戻し」)、シャッター速度優先AEを搭載したモデル。露出計の動作は、ファインダー内のインジケーターではなくボデイ上面のメーターで絞り値を示すタイプにかわりました。次のQTには自動露出が搭載されなかったこともあって、Minoltaの16mmカメラの最終形態ともいえるかもしれません。ゾーンフォーカスはないかわりにMGと同様に近接用レンズが搭載されています。中学生の頃は、カタログで眺めるこれと16QTは憧れの精密機器でした。露出計用の電池はMR44(H-C)で、現行ではないのですが、SR41Wからの変換アダプターが出ているのでPX30を使う16QTよりも使いやすいです。手元のMG-SはフィルムカウンターにトラブルがあってEになったまままわりません。ネットでも同様の症状の例を見たことがあるのでなにか理由があるのかも。なので、何コマ撮影したかを数えながら使う、という感じになります。巻き上げ時の抵抗でもある程度はわかりますし、どのみちカートリッジを開けて現像するので完全に巻き込んでしまっても、まあ、なんとでもなる、と。
 露出計が動いているのであれば、たぶん一番つかいやすいミノルタ16はこれだと思います。比較的新しい(?)機種なので、中古でも状態の良いものが多いかもしれません。手元の個体はフィルムカウンターがうごかない、たまにシャッターボタンを強く押し込まないとシャッターがきれないことがある、という若干の不具合はあるものの、概して使い勝手はよく、よく撮れます。もしかするとボディがどこか歪んでいるのかもしれないなあ。

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