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Yashica Atoron(国産ミノックス的な)

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 1965年のヤシカ初のMinoxフィルム機。前年の16EEからの鞍替えです。16mmからMinox版にのりかえたことで、「国産初のMinox版カメラ」となりました。子供の頃はなんとなく偽物感を感じてしまって手に取らなかったのですが、こうしていろいろな小型機を使ってから見てみるとなかなかこれもよくできた精密で魅力的な機械です。Atoronも二年後のElectroで終わってしまう短命シリーズなのですが、海外展開もしているので比較的目にする機会は多いイメージ。手にもった感じは「薄い」です。この本体の薄さを実現したくて16mmをやめたのかもしれない。シャッターチャージとフィルム送りが右側のバーを引き出す、というスタイルで、シャッターボタンが勝手に切れないようにシャッターロックも備えます。カウンターは自分で初期値を設定するタイプですが、フィルムを装填した後でも動かせるので不便は感じません。ピントは固定。
 独特のレバー引き出し式フィルム巻き上げは機構的にトラブルメイカーにも思えるのだけれどどうなのだろう。シャッターをおすと、コンタクックスのようなネズミ鳴きをします。

 手元の機械はセレンメーターがうごかないのが残念。セレンメーターの針への追針式なので、メーターが動かなくても本当は問題ないのですが、この機械、目盛りが8.3から16までのEV値で入っているんですよね… さすがにEV値で露出を考えるのはちょっと慣れていないというかなんというか。ちょっと夕方の風景を手持ち、はつらかったようです。

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