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ゴールデンリコー16 (きんぴか)

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 リコー製。ステキーの発展形で1957年発売。通常のカメラのような横型のデザインとなり、金ピカ。この金ピカのせいかアメリカではまたしても大人気になったのだそうで、実際、いまでもeBayでは結構いい値段がついています。ファインダー対物側のコーティングさえ、反射が金色になるようになっていて、そういった細かいこだわりもなかなか。1959年にはリコー16としてクロームとブラックもラインナップに追加されました。皮のケースにはステキーの表示あり。
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 本体は、リコーのサイトにある「フィルムカメラのような姿、しかし小さい」という表現が全て(いや、16mmとはいえそもそもフィルムカメラだろう、というツッコミはおいとくとして)。フィルムマガジンもステキーとは違って少し大きく、ブリッジのついたタイプになっています。シャッター、絞りともに調節でき、巻き上げはカウンター部の回転で確認できます。フィルムの装填もミノルタ方式で簡単です。アメリカン メイドのカメラを触ってからこっちを使ってみるとその差は瞭然。しっかりしたデザイン、安定して動作するという安心感。この時代、「カメラは日本製」といわれた理由が実感としてわかります。
 現像してみたら画面の一角に細い針金のような影あり。バルブで確認してもこういったものは見えないので、フィルムマガジンになにかついていたのかなあ。使用感は、まったく普通のカメラ、というところが面白い機械です。たしかに、これはauto110に繋がる分野だな。

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