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ターミネーター ジェニシス (1+2=新創生アップデート)

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 T1は低予算ながらうまくつくられたスマッシュヒットでした。T2は、物語を大きく広げて名シーン、名セリフを歴史に紡いだ大傑作でした。T3は、なんというか、MadMaxでいうところのサンダードームみたいなやつで、T4は、よくできているし面白いけれど重いしちょっと世界が違うかな、という。
 そこでジェニシスです。シュワちゃんが出る、ということで話題が先行したけれど、一番のポイントはキャメロン監督による「T3」扱い(!)。リブートから新展開の新たな三部作、とくれば見ないわけにはいきません。
 舞台としては、T1の骨にT2の味付け。なので、シチュエーションとしては両方のいいとこどりになっています。個人的にはT-1000が拳銃をひっかけるシーンがなかったのがちょっぴり残念。でも、印象的なシーンはあらかたどこかに再生されている感じです。
 新三部作としての謎解きははじまったばかりなのでなんともいえないところ。「何者かが」T1の時代よりも過去にT-800を送ってサラの守護者とした、ところから歴史のさらなる改変は始まっていました。途中、「消えた平行世界の遺物」というようなセリフもあり、今後どういう謎解きにもっていくのか。
 ビジュアルとしては、サラがやけに若いのがちょっとイメージと違うなあ、とか、カイル、もうちょっと優男でもよかったのでは?とかはあるけれど、まあ枝葉末節です。大量の伏線をはりめぐらし、その大半をことごとの回収していくのはお見事。今回あまり出番がなかったキャラクターはこれから仕事があるのかな? あと、T2の再現をすると自動的について回るのがエイリアン2なのだけれど、あの同一の世界をどうにかして繋ぐことはできないかしら、とか。

 とりあえず、「ジョン・コナー」を敵にする、というアイデアがこれで消費されました。あとはサラが敵になる、という展開とかは残っているけどどうだろう。

 今回は、ラストシーンで駆除できていないことが判明しているSkynet(しぶとい)の挙動と、ガーディアンT-800を送り込んだのは一体誰なのか、という点が謎として残されました。気になっているポイントとしては、「T-800のイメージ元となった人物」あたりがでてくる可能性、とかかなあ。