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「StarWars Ep.7 フォースの覚醒」(既視感で再構成されたアメリカンな物語)

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 Ep.4公開時の大騒ぎを覚えているものとしては、今回のEp.7は公開前から「あの時の感じの再現」が目的なのだな、と思っていました。当時、マイナーだったSF映画という分野に火をつけ、そこに西部劇的能天気活劇を組み合わせてしまう、という荒技。とはいえ、当時の自分は同じタイミングでかかっていた「未知との遭遇」の方を見に行ったためにSWはスクリーンではみていないのですが。
 で、今回。どこを切ってもどこまでいってもただのJJ版Ep.4でした。丁寧にきれいになぞった感じ。「いままでのSW」をリブートさせました、という圧倒的な既視感。これが、このあとのシリーズでどうかわっていくのかに注目です。おもしろかったか、と聞かれたら「ふつう」としか答えようがないし、登場人物が全員見事に能天気おバカなので感情移入のしようもないし、J.J.がSWファンであることが見事に災いしたのだとしか思えません。たぶん、そこがSTとSWの分かれ道だったのでしょう。
 まあでも、スターウォーズなのだしこんなもん、でしょうかねえ。今風のCG、能天気なキャラクター。むずかしいことは何一つありません。何かを考えているキャラクターもいません。前作までの流れも入らなくて平気です。だって、全部ご破算になっているのだから。そして、困ったら騎兵隊がヒャッハーって駆けつけるタイプのアレ。おもしろいかつまらないか、ときかれたら「おもしろい」と答えざるをえないけれど、そんだけ、です。人にすすめようとは思わないし、自分でも二回目を見ようとはおもわないし、でてきたメカのうちでプラモデルつくりたくなるものもほとんどない。せいぜいでBB-8くらいかな。
 キングスマンを見た者としては、マーク・ハミルがんばったな(ダイエットを)、というのが率直な感想、でした。

P.S.そういえばこれはなにかに似てる、と思ったけれどガンダムユニコーンですな。