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ローグ・ワン(見事なかけはし)

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 昨年のぐだぐだなEp.7があまりにも期待はずれでがっかりすぎてどうしようかという感じだったのだけれど、こっちは素晴らしい出来でした。3と4の間、というよりも4の直前の話。さらに、Ep.4で不明瞭だったこと、隙のあった部分を丁寧に上手に補完し、逆にEp.4の完成度をも高めるという結果をもたらしました。なんという力技。それなのに、物語としてのカタルシスもきっちりと忘れません。続編への変な色気もださず、きっちりと仕事をこなしていくキャラクターたち。例の二体の皆勤賞、Kの味わいぶかさ、Xウイングのかっこよさ、レッド5(!)、そして、何よりもダースベイダーとフォースの力。ああ、StarWarsってたぶん、最初はこういうのをめざしていたのだろうなあ、と泣けてきます。Ep.4のラストで「どうしてあんな魚雷一個ぽんと落としたくらいで」と世界中で言われたことに落とし前をつけるための作品。そして音楽がギアッチノ!ギアッチノの外連味あふれたポリフォニーをバックにつけたSWを見られるとは!
 CGのおかげであの人やあの人も「出演」できているし、宇宙船も戦闘機もたくさんたくさん飛びます。Ep.4の時に予算の都合で数が少なくなっていたXウィングをあとで増やしたりしてきた過去を考えるとこれも泣けてくる部分。
 StarWars、Ep.4の時は「未知との遭遇」を、Ep.5の時はTMPを見に行っていて(当時のお小遣いでは月に二本も映画を見るのはつらかった)、どちらも劇場では見ていなかったのだけれど、ローグ・ワンを見てしまうと改めて劇場でEp.4を見たくなります。目黒シネマあたりが来年春くらいにローグ・ワンとEp.4の二本立てやらないかな。
 ギャレス・エドワーズ監督、こうなったらStarTrekの監督もしないかしら。JJはここのところ体力落ちている気配がするし、今回のつくりを見る限りとても期待できるものになりそうなのだけれど。
 あと、これを見終わった若い人が箱をでるさいに「これ、絶対続編あるよね」と言っていた、というのを聞いて、ああ、SWといえどもそんな感じなのだな、と。

 あと、随所のレビューとか感想をみていて思ったのは「事前に知っているキャラがお約束どおりに踊ってくれない」と楽しめない層、というのがいそうな気配。それだとこれは楽しめないだろうなあ。