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ヤシカ・アトロン用引伸レンズ(エンラヘッド)

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 ヤシカが16mmからミノックス版に移行した際、16mmの時と同様にフルシステム体制をつくろうとした、その一つです。ミノックスばりのデイライト現像タンクのほか、引き伸ばし用の「ヘッド」をだしていました。本家ミノックスは専用の「小さい引き伸ばし機」を出したのに対して、ヤシカの戦略は「エンラヘッド」。引き伸ばし用のスクリューマウントレンズに、コンデンサーとネガキャリアーを内蔵させることで「普通の引き伸ばし機」で対応できるようにした、というアイデアものです。いうならば、「引き伸ばし機オン引き伸ばし機」なこのスタイル、当時マミヤも16mm用のをだしていたようで、ちょっとした流行だったのかも。マガジンへのフィルム装填と同様、「ユーザーは引き伸ばし機を持っている」のがあたりまえだった時代の産物、でもあります。

 なかなかしっかりしたつくりです。ネガキャリア部分の精度が、という話をきいたこともあるけれど、どうなのだろう。使ってみないとわからないのですが… 残念なことに今の自宅には暗室も引き伸ばし機もありません。以前は職場に暗室があったのだけれど、「耐震工事」の名目で面積を半分に削られた際に処分してしまったのでそちらも無理。そのうち、チャンスがあったらどこかで使ってみたいところです。その前に、大伸ばしに耐えるネガをつくる微粒子フィルムの条件をみつけておかなきゃ。