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マイクロフィルムネガティブ HR II((微粒子フィルムをさまよう その4 850本/mm・「現行」のミニコピー)

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 いろいろと微粒子フィルムをためし続けているわけですが、やはり数値上最高スペックに近いミニコピー HRIIへの思いを捨て切れません。なにしろ850本/mmです。圧倒的なのです。そして、以前市販されていた時のフイルムでH&W現像での微粒子は経験済み。なんとかならないだろうか、と調べていたらどうやら完全に生産が終わった訳ではないらしきことをつきとめました。正確には、一般販売される35mmフィルムとしてのHRIIは終わっているのですが、マイクロフイルム専用品としてはどうやら現行のようなのです。しかも、35mm、16mm(!)両方とも。
 
http://fujifilm.jp/business/material/microfilm/film/index.html
マイクロフィルムネガティブ HR II (THIN-PAK PET-63、PET-125)35mm×30.5m 無孔・スプール付 (PET-125)

 これなのですが、まあ専用のものなので「無孔」というところが泣かせます。ミノックス用に切り出すのであれば、パーフォレーションの部分から両サイド8mmちょい幅がとれるので、贅沢言わなければ4本とれるのではないのかしら? さて問題は「こんなもの、売ってるのを見たことがない」という点です。以下、経緯。

ヨドバシカメラに問い合わせ → 取り扱いがないので直接富士フイルムに聞いてほしい、とのこと。
 まずヨドバシカメラでとりよせができるないか聞いて見たところ上のような返答。うーむ、手強そうだ。

富士フィルムに問い合わせ → 特約店での扱いなので特約店に相談して見てほしい(バックアップはする)。
 富士フィルムのサイトから問い合わせメールを流したら5分後くらいに電話がかかってきました。こちらの希望は理解してもらえましたが、富士フィルムから直接商品を出すことはできないので特約店に聞いてみて欲しい、と。ただ、そこでなにか難しい問題が発生したらまた連絡して欲しい、対応できる範囲でするので、ともいわれました。なんとか手伝ってくれそうな好感触を得たので、次はその特約店へ電話。

・特約店に問い合わせ → 5缶単位でなら。
 近くの特約店に電話し、担当の方からの折り返しを待って話をしてみたところ、・個人宛の販売は可能である、とのこと。ただし・在庫管理の都合上5本単位となる、と。この場合、5本で4万円以上。うーむ。これが常用の135ならば100ftで5本くらい買ってもなにも問題はないのだけれど、ミノックス用です。きりだすのです。しかも、無孔なので場合によっては4本切り出せる。と、いうことは5缶も買ってしまうと単純計算で2,000ft分になってしまってさすがにそれは多すぎるのではないか… とりあえず「購入は可能」ということはわかったので、少し検討させていただきます、と。最悪、希望者を探して共同購入、という手もなくはない。

・業者に問い合わせ→1本 9800円でとりよせ可。
 最後の手段、だめもとで職場にきている業者さんに調べてもらいました。個人相手とはまた異なる結果にならないかしら、という一縷ののぞみです。結果、単価は少し上がりますが単缶での取り寄せが可能、との返答。もう狂喜して早速とりよせてもらいました。それが上のHRIIです。新品です。

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 さて、使用にあたっての注意点など。まず、ビニールパッケージを開けるとブラスチックのケースとラベルシールがでてきます。問題はここから先。通常の100ft缶のつもりで開けてはいけません。このプラスチックの箱の中にはロールが直に入っています(一応フィルムの外側に一周、保護紙はまいてあります)。つまり、「遮光袋なんかないよ」ということ。なので、手持ちがあれば普通の100ft用の遮光袋にいれ、長巻用の缶で保管するのが無難でしょう。
 ダークバッグの中で必要分だけ切り出し、手探りでスリッターにセットし、切り出す、という作業になります。ロスを厭わないのであれば、フィルムローダーにいれてしまってパトローネに巻き込み、そこからスリッター処理、でもよいでしょう。フィルムローダーないしはパトローネ入り口に刃を用意して、ローダーでの巻き込みと同時に切り出す、というのもちょっとした細工でできそうではあります。まあ、使用頻度次第、ということで。写真のパッケージ上に乗っているのが、切り出した後の末端です。確かにパーフォレーションがありません。ミノックス版であれば、心持ち細めの外側二本とあわせて、一度で四本切り出せました。

 例によってECにつめて、ISO32扱いで。H&W現像。
やはり、桁が違います。圧倒的。感度が低いことをわきまえてつかうならば、そして、フィルムベースが硬くて繊細である、という癖をわかってつかうならばこれ一択、かもしれません。

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