古いカメラはだいたいモルトが劣化しています。硬くなったり、崩れていたり、押すと潰れて戻らなかったり、等。当然、そこから光線を引いたりするのでよろしくありません。
このデミも、半世紀たっているのでモルトもそれなり。なので、交換することにしました。
モルトは、カメラ店でシートを買ってきて、形に合わせて切り出して貼る、のですが、AmazonにてCanonデミ用にカットされたモルト(しかも三台分)を見つけてこれを購入。以前、RTSの革を交換した際にお世話になったところです。
モルトの交換は、まず古いモルトをカメラから剥がすことから始まります。モルトとそれを貼っている粘着剤はアルコールで緩むので、剥がしたいモルトにアルコールをかけて数分置いてから剥がして行きますが、だいたいポロポロなのでなかなかきれいに剥がせません。最終的にはこそぎ落とすような感じで、カメラ側に傷をつけないよう注意しながら進めます。デミのモルトは裏蓋の四辺に合計四枚が大小取り混ぜて貼られています。
完全に古いモルトを除去したらアルコールが乾くのを待ってもう一度内部を掃除し、新しいモルトを貼ります。今度も、貼りたい場所をアルコールで濡らし、モルトを貼る場所に当て嵌め、アルコールが乾かない内に位置の微調整をして行きます。
デミは、枚数が少なく形状もシンプルなので、モルト交換について言えば比較的簡単な部類かもしれません。
とりあえず、乾燥したので試写。特に問題なさそうです。子供カメラとして働いてもらわねば。