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シャーリー&ヒンダ(バクテリア増殖の例えはあざといなあ)

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 バイタリティあふれるおばあちゃん達が自分の感じた疑問を解決するために積極的に勉強する話。たまたまそれが「経済成長」だったために環境保護とか脱成長もたいな内容もふくんでしまうのだけれど、はっきりいってそういう内容は瑣末事です。内容の社会的政治的立ち位置は単なる行動の動機付けとして受け止めるべきでしょう(そうしないともっとも大きな見どころを見逃すので)。そう、この作品の見どころはとにかくめげない、ひっこまない強いお年寄りのお二人。特に、ちょっと頭でっかちな傾向の間あるシャーリーに時折ずばりと毒をぶつけて奮起させるヒンダの感じがかっこいい。ある種のヒーロー物です。
 というか、実際にこういうおばあちゃん、結構いるので「ああ、このタイプ知ってる」という感じで楽しむのもあり。

 余談:ひさしぶりのジャック&ベティで見たのだけれど、冒頭のおまけショートフィルム(と、いうわりにはやけに長く感じた)の出来が併映作品というには世界観というか流れが違いすぎて若干心象悪し。
 なにがひっかかったかというと、まず「併映ショートムービー」というには長い。13分(!)これを目的で来る人はいいだろうけれど、そうでない人にとってはつらい時間です。俳優さんの演技はとてもいいし、独特の雰囲気もあるので、こういう形式ではなく、ショートフィルム企画としてどうどうと上映すべき。併映とするならば、きちんとタイムテーブルをだして本編との間に幕間も作って欲しい。まあ、これは映画館側の興行スタイルの問題なので作り手さんたちには関係ない部分の問題なのですが。少なくとも「シャーリー&ヒンダ」を目的とする層とはずれてるでしょ。
 「横浜」を口実にしすぎなのかもしれない。なんというか、「黄金町再開発」と同質の、地に足のついていないひとりよがりな「文化的テロ」の匂いを感じたのでした。