Anything Goes (again) ...

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シンクロナイズドモンスター(なぜソウル)

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 宣伝でいうところのアル中ダメ女の再生物語、というよりも、クズ男にふりまわされてきた女性がそいつらをふりきって(文字どおり)自立する物語。ラストはきちんとした巨大ヒーローものです。実はこの映画にでてくる「クズ」はアン・ハサウェイではなくその周囲にまとわりつく男ども。もうほんと、男たちが一人残らずクズで酷い。
 そして、どうしても、「マイ・インターン」を思い出します。あの時のアンは、会社も仕事も家族も全てが中途半端なまま、なにひとつ自立を成し遂げられずにずるずると振り回され、問題の解決もみな先送りにして物語を終えました。今回は、そういう奴らに対して最後は真っ正面からぶつかり、克服し、超越する物語。企画制作からアン・ハサウェイがかかわっている、というのもなるほどな、と思ってしまう。これつくっていろいろとすっきりしたのではないかしら。、

 映画のできとしては、前半の人間関係説明部分がちょっとテンポ悪いけれど、途中からだんだんよくなっていきます。特に、オスカーの人間性(クズ)が明白になりはじめたあたりで、グロリアとの立場が逆転していくところからラストまでは上出来。ソウルでのグロリアは、まさしくヒーローの立ち位置でした。

 あと野獣の人(今回はクズ)、下駄をはかないとこういう身長なんですねえ、とか。もう少しメリハリというか外連味が備われば映画としても化けただろうになあ。