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Meopta Microma (ユニーク、ではあるチェコの16mmカメラ)

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 チェコで1946に販売された16mmカメラ。金属製でずっしりと重く、絞りは3.5から16、シャッターはB、1/25、1/50、1/100、1/200。決してチャチなつくりではないのだけれど、随所に「どうしてこうなったのか…」という部分のある「個性」の暴走みたいなカメラです。後年、似たようなスタイリングで「普通のカメラ」として登場するゴールデンステキーの質実さがよくわかってしまう。フイルムは16mm片側パーフォレーション。爪が穴にひっかかるようになっているので、パーフォレーションが上にくるようにフイルムをセットする必要あり。
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 Micromaの最大の「特徴」は「巻き上げと連動したシャッター」です。ここでいう「連動」とは決してシャッターチャージのことだけではなく、「シャッターが切れる」ところまでの連動です。背面のレバーを左にスライドさぜるとフイルムが一コマ分アドバンスし、最後にシャッターが降りる、という仕組み。つまり、「シャッターボタンなんかない」のです。常にマガジンから新しいフイルムが引き出されて露出される、ことを目論んだのでしょうか。でもね、この「巻き上げが重い」のですよ。右手の親指、それで爪が割れました。実に使いにくい。
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 まあ、さすがに反省したのか、1959年の次期モデルMicromaIIでは独立したシャッターボタンがついたらしいですけど。

 手元のMicromaはシャッターもBと1/200しかうごかないしレンズもゴミだらけだし、という状態なので、とりあえず使ってみた、という感じです。右手の親指が痛くなるのでたぶんあまり今後の出番はなさそう。
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