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Minolta 16(金属の塊という存在感)

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 何十年も前に最初に手にした16mmのカメラはMinolta16PSでした。五反田の松坂屋カメラまで自転車で向かい、中古で購入し、中学の修学旅行でサブカメラとして使いました。小さいし。露出も天気マークまかせなのに、スナップ写真用として使い、しかも良く写った、という印象です。あの頃はモノクロもカラーもフィルムは普通に売られていたし現像にも出せました。実は、現在では16mmのフィルムはMinoxよりも入手が困難です。現行でつくっているところはないし、そもそもメーカーごとにカートリッジが違っていたりしてフィルムがつくりにくい。ミノルタ16のカートリッジも捨ててはいないはずなのですがさすがに手元を探してもみつかません。新品のフィルムを一本だけ確保してありますがそれを使ってしまうのは心苦しい。で、オークションで「カートリッジ付き」の出物を探しているうちに、意図せずして本体もそろっていくわけです。
 これは、1957年発売のMinolta16。コーナン、ステレオコーナンの次にでた、事実上三機種目のモデルです。このあと、16PからII、EE、EEII、PS、MG、MG-S、Qtと変遷していくミノルタ16の初期モデルですが、実は海の向こうのロシアでもKievからVegaとか30,303としてバリエーションが展開(?)されているモデルでもあります。

 金属のかっちりとした構造にメカニカルのみという質実なカメラ。手に持つと実にしっかりとしています。よい質感というか重量感。フォーカスは固定、露出はシャッターと絞りを手であわせるタイプ。本体をスライドさせるとフィルム送りとシャッターチャージ。ただし、初期のMinoxといっしょでシャッターチャージと本体のスライド動作は連動しません。つまり、ボディを開いたら必ずシャッターをきらないといけない。ためらってシャッターをきらずにボディを閉めるとそのままフィルムが送られて一コマ無駄になります。シャッターは3段階で1/25, 1/50, 1/200。

 さて、中古でカートリッジを手に入れたらフィルムを巻かなければなりません。ちょうど、かわうそ商会さんに「ORWOのモノクロ16mmフィルムの10m缶」が入荷していたので購入。最初はMinox同様にスリッターをなんとかしなきゃだめかな、と思っていたのでこれはうれしい誤算です。なにしろ「長さにあわせて切る」だけでよい。カートリッジの蓋やフィルムのリール端を止めるのには、幅の細いKittaの「マステ」?を使っています。 現像は、これまた大昔の中古カメラ市で買ってあったステンレスのリールが手元にあります。なんだかんだで30年ぶりくらいに活躍することに。とりあえず、かわうそ商会さんとORWOのおかげで当分は遊べそうですが、やはりカートリッジがもうすこし手元に増えないと不安、かなあ。

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