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MinoxB とMinicopy

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 Minoxの粒状性についていろいろためす過程で、手持ちに一本だけのこっていた期限切れのMinicopy(HRII)を発見しました。試すならこれしかないだろうな、ということでスリッターで切りわけ、昔使っていたMinoxBに入れてASA64程度の設定で試したものです。現像は例によってH&W。すでにMinicopyは廃盤なので、期限切れをオークションで買うしかないわけですが、もう少し手に入れておけばよかったかも。とはいえ、このフィルムはベースの素材が違うので切りづらく、スリッターに通すのも一苦労でした。ちょっと扱いにくいフィルムなのです。感度も低いし。ただ、現像にさえ気をつければそもそもは複写用フィルムであったこともあり、粒子はなかなかのもの。MinoxCの時の一コマと比べれば瞭然です。
 現行で、同程度の粒状性をだせるフィルムって、どこかでつくってないですかねえ。

 

 MinoxBは言わずと知れた「一番売れた」Minoxです。追針式露出計を内蔵し、サイズもIIIより少し大きいくらい。露出計のセレンさえ生きていれば今でも十分実用です、が、まだこの時代のMinoxは「ボディのスライドによるフィルム送り」と「シャッター」が連動していないので、シャッター切らずにボディを閉めると一コマ無駄、という宿命は残っています。フィルムカウンターも自動ではなく「必要な回数ボディの空うちをして進める」タイプだったり、露出計のASA設定にはボディを開く(フィルム装填位置まで)必要があったり、と、細かいお作法のある機械でもあります。
 そこさえわきまえていれば、結構リーズナブルな価格でオークションにもでているし、Minoxを経験してみるのには良い機種、だと思う。専用チェーンもあれば、Minoxの個性の一つ、「20cm接写」も簡単に楽しめるし。


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