1960年という比較的後発のMamiya。露出計は内蔵していない代わりに、実にきれいにシンプルにまとめられています。このあと、2年後にこのモデルにEEを搭載したスタイルの機種をだしたのがMamiyaの16mmカメラの最後となります。絞り、シャッター速度、ピント、と一通り動かせるようになっていて基本的な部分はきっちりとおさえてあります。レンズ前のシャッターを閉じればシャッターボタンもロックされる、というのも親切。
ただ、Automaticゆずりのホディサイズも健在で、ちょっと「大きいカメラ」になってしまっています。せっかくシンブルにするのなら、初期のMamiya16のようなコンパクト路線もあっただろうになあ。
ただ、Automaticゆずりのホディサイズも健在で、ちょっと「大きいカメラ」になってしまっています。せっかくシンブルにするのなら、初期のMamiya16のようなコンパクト路線もあっただろうになあ。
手持ちのカメラは一通り問題なくうごくのだけれど唯一、フィルムカウンターがまわりません。したがって、何コマとったかを覚えておく、巻き上げの感触で確かめる、という使い方になっていて、うーむ、どうもこの時代のカメラの弱点ってシャッターとかではなく、「フィルムカウンター」なのかもしれないな、と思い始めています。Minoxが頑なに自動復元式にしなかったことなんかも、そういうむずかしさがあるからだったのかも。
とりあえず、安定して撮れる確かなモデル、という点ではさすがMamiya、です。