1997年の量産型Minox機。1993年のキングAcmelMDのOEMです。キングはAcmelの名前でMinox版カメラを三機種だしていて、その最終モデルをフジカラー販売からだしたOEM。007という名前がジェームズ・ボンドネタだ、という噂は本当なのでしょうか。たしかに001から006があるわけではないのですが。
*他にKEIYO というところから「PalmGraph II」という名前でOEMぽいものが出ているのを知りました。これも、縁者の多い機種です。
レンズカバーを閉じた状態でもシャッターが切れる、というのは落とし穴でした。ここはECのほうがさすがに上(そもそもECはカバーを閉じるとシャッターボタンが隠れる)。そして、よく写ります。素性のいいカメラ、というかきちんと撮れる。さすがOEM大家族カメラです。使用時の注意点としては、画面の右上に指がかかりがち(何回かやってしまいました)ので、構える時に注意、くらいでしょうか。これは、デザインの問題で、ECのほうに軍配があがる部分。あとは、焦点調節のある機種共通ですが、「知らないうちに焦点スライドの位置がずれていないかどうか」を確認する癖はつけたほうがよいです。実質的に、ECよりも安く入手できることが多いし、Minox版カメラを常用したい、という時には良い候補の一つだと思います。昔はこういうカメラに面白みを感じなかったのだけど、今となってはこれはこれでなかなか味わいがあってよいものだな、と感じるようになりました。歳取ったからかな。
でもほんと、よく写ります。